2015年度 入社式訓示

2015年4月1日
三井不動産リアルティ株式会社
代表取締役社長 山代裕彦

皆さん、ご入社おめでとうございます。
本日ここに、総合職167名、一般職109名、計276名という多くの皆さんを新入社員としてお迎えできることを大変うれしく思います。 役職員を代表して心より歓迎し、お祝いを申し上げます。

若く希望に満ち溢れた皆さんの顔を拝見していますと、私自身も心の底から勇気が湧いてくる気がします。 実は、私も皆さんと同様、三井不動産リアルティの新人社長であり、非常に緊張しております。 しかしながら、この緊張感というものは、社会人生活においてとても大切なものです。 会社生活が始まると三十数年間同じ組織に入ることになり、ともすれば惰性に走り緊張感を失うことも多々あります。 今日ここに感じている緊張感を心に刻んで三井不動産リアルティでの会社生活を送っていただけたらと思います。

フィービジネスの会社である当社の成長戦略の要は「人材」です。 ここ数年200名を超える多くの方々に入社していただいているのも、成長に向けた会社としての大きな投資です。 一人ひとりが成長戦略の要となっていただくことを期待していますし、そのための投資は惜しみません。 当社が安定した利益を出せるのは、三井不動産リアルティグループ約4000名の社員全員の頑張りがあってこそであり、社員全員が誇れる実績だと思っています。

皆さんにお願いしたいのは、働きながら能力、経験、人格を磨き、自らの力を高めていってほしいということです。 しかしながら、個々の力がいかにすばらしいものであったとしても、組織との調和がうまくいかなければ、独りよがりなものになってしまいます。 組織の目標達成のためにその一員としていかに行動していくのか、このことも非常に大切なポイントです。 組織がうまく活性化して目標を達成できれば、その総和が会社の業績となるのです。 組織というのは、若い力が加わることにより活性化し、進化し、成長していくものです。 その意味で、本日の皆さんの入社は三井不動産リアルティにとって欠かすことができない大切なことなのです。 一人ひとりの力が集合され結集されることで会社の力は飛躍的に増大されます。 これこそが三井不動産リアルティが目指す会社の形であります。

当社の目指す会社の形をもう一つ申し上げます。 それは「自由闊達」ということです。 自由闊達は三井の社風でもあります。 社員に高いレベルのやる気、能力、知識、見識があり、心と体が健康で余裕があれば、そこには風通しがよく自由にものが言える雰囲気が生まれます。 そうすれば社員にとっても居心地がよく家族にも誇れる会社になるでしょうし、自ずとお客さまからも評価され、会社の業績もよくなるのです。 先ほど申し上げたように組織の一員であることを自覚しチーム戦を実施していけば「自由闊達」な社風ができるのではないでしょうか。

さて、最後になりましたが、希望に燃える皆さんの会社生活に資する言葉を申し上げます。

それは「ヒッシ」という言葉であります。「ヒッシ」という言葉で皆さんはどういう漢字を思い浮かべるでしょうか。 一番多いのが必ず死ぬと書く「必死」ではないでしょうか。 この意味は皆さんご存じだと思いますが、辞書によれば「1 必ず死ぬこと。2 死ぬ覚悟で全力を尽くすこと。また、そのさま。死にものぐるい。」とあります。 「ヒッシ」にはもう一つの漢字表記があります。 それは必ず至ると書く「必至」であります。 辞書によれば「必ずそのことがやってくること。そうなるのは避けられないこと。」とあります。 また、「必死」「必至」双方とも将棋用語で、「次に必ず王将が詰む、受ける方法がない状態。」のことを意味するそうです。 そこで私が勝手に考えたことなのですが、何事をするにも「必死」になれば「必至」実現する、というように解釈するのはどうでしょうか。 皆さんは若い。 これからの長い会社生活の中でいろいろな問題に直面するかと思います。 その時に「必死」になってやれば必ず「必至」実現する。 この気概を持って会社生活を送ってください。

皆さんの当社での生活が充実したものになることを祈念しまして、私のお祝いの挨拶とさせていただきます。

本件に関するお問い合わせ

三井不動産リアルティ株式会社
企画部広報グループ
TEL:03(6758)4062

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