VII

ケーススタディ

11.同族会社の株価評価

(「5.同族会社の株価評価」もあわせてご参照ください。)

非上場会社の株価の引き下げ例

会社規模が中会社や小会社に該当する場合には、株式の評価上、純資産価額方式による株価をその規模に応じて10%から50%使用することとなりますので、会社の純資産を引き下げるための対策が必要となってきます。その手段として効果が大きいのは、会社が賃貸不動産を取得することです。

マンション(土地1億円、建物3億円)購入(現金1億円、借入金3億円)

路線価

(注)貸家建付地の評価額:

8,000万円 ×(1 - 0.6 × 0.3)= 6,560万円

貸家の評価額:

固定資産税評価額

18,000万円 ×(1 - 0.3)= 12,600万円

※取得後3年未満の不動産は通常の取引価額(時価)で評価することになりますので注意が必要です。