購入した不動産の土地と建物の区分がわかりません。どのように計算するのでしょうか?
一括購入した場合の土地と建物の価格については、合理的な方法により按分する必要があります。売買価格に消費税額が明記されている場合には、①の方法が合理的であると考えられます。それ以外の場合には、②③の方法が考えられます。①の方法が利用できない場合には、どの方法をとっても、区分したそれぞれの価格が常識的なものであれば認められます。
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①消費税額から建物価格を逆算する
建物価格=消費税額÷10%(8%又は5%)(注)+消費税額
土地価格=土地・建物の合計額-建物価格(注) 1989年(平成元年)4月1日〜1997年(平成9年)3月31日……3% 1997年(平成9年)4月1日〜2014年(平成26年)3月31日……5% 2014年(平成26年)4月1日〜2019年(令和元年)9月30日……8% 2019年(令和元年)10月1日~……………………………………10% -
②標準建築単価による方法
建物価格=建物の標準的な建築価額表(Ⅷ各種資料「建物の標準的な建築価額表」をご参照ください)による価格
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③固定資産税評価額の比率で按分する
ただし、固定資産税評価額は3年に1度の改定のため、価格上昇期や下落期には多少難があります。