理系だからこそ、
活かせる力、
生み出せる価値がある

松田 健太郎
Kentaro Matsuda

  • 2016年新卒入社 農学生命科学研究科
  • シェアリング事業本部
  • カーシェアリング事業部
  • 営業グループ
  • ※所属部署は取材当時
  • 2016

    カーシェアリング事業の
    管理部門にて
    戦略企画に携わる

  • 2018

    カーシェアリング事業の
    営業に異動

お客さまの笑顔を
直接感じられる仕事を

自然に囲まれて育った私は、生き物が好きで、幼い頃よくカブトムシやザリガニを捕まえに森や川へ行っていました。大学では、「もっと生物について深く研究してみたい」という思いから農学を専攻し、毎日研究に没頭しました。生物はとても神秘的な存在で、その生態を解き明かしていくことは楽しかったですし、研究を通して一つのことを愚直にやり続ける根気強さを身に付けられたため、非常に良い経験だったと思っています。しかし、いざ就職活動を目前に控えた時、「このままゴールのない研究をずっと続けるのか?」と悩む自分もいました。研究職は“世の中に新しいものを生み出す”という一見華やかなイメージがありますが、実際のところは、どれほど時間を費やしても結論や完成にたどり着かないケースも多いのです。そうした未知で不確実なものを仕事にするイメージが自分の中ではどうしてもできず、研究職には向いていないのかもしれないという思いが強くなっていきました。反対に、自分の貢献度が分かりやすい仕事の方が合っているのではという思いから、結果が数字で表れ、お客さまの反応を直に感じられる営業職を中心に業界を見てみることにしました。


そんな中で出会ったのが当社でした。不動産流通業界の営業は、「住まいを売買する」という、人生において重要な決断をサポートする仕事です。その責任はとても大きいですが、自身の働きかけにより目の前にいるお客さまに喜んでいただけるというやりがいを感じることができます。そんな仕事に純粋に興味が湧き、やってみたいと思う気持ちが高まっていた中で、一つだけ不安がありました。それは、周囲に不動産会社に就職した人がおらず、「理系の自分にこの仕事が務まるのだろうか」ということです。私は、その不安を採用担当に正直にお伝えしました。すると、「理系だからという理由で不安に感じることはないよ。この仕事のいいところは、どんな経験も活かせるところなんだ。これまでの研究や粘り強い努力は、今後さまざまなお客さまに出会う時、困難にぶつかった時に必ず役に立つよ。大切なのは、お客さまの人生を支えることに対してどれだけ本気になれるかだよ」と言ってくれたのです。その言葉にとても勇気づけられ、この会社でこの人たちと一緒にやりがいのある仕事に打ち込みたいと、入社を決めました。

机上と現場で学んだ、
カーシェアリング事業の意義

入社1年目、私は大きな失敗から仕事に対する大切な姿勢を学びました。入社後、私は会員制カーシェアリングブランド「三井のカーシェアーズ ※」を展開する、カーシェアリング・ジャパン株式会社(当時、三井不動産リアルティの100%出資子会社で、2017年4月1日に当社に吸収合併)に出向しました。初めての仕事は「三井のカーシェアーズ ※」の事業計画の策定で、どのエリアでどのような車種を出せば売上が増やせるのかをさまざまなデータから分析したり、計画が実現可能なのか、実現したとして会社にどれほど貢献ができるのかを予想立てて経営層に報告するものでした。自分が携わった計画や目標を基に現場の営業が動くと思うと、「1年目からこんなに裁量の大きな仕事を任せてもらえるのか」とやる気になったのを今でも覚えています。エリア別、車種別、人口、車保有率などの、必要なデータを集めて思考するプロセスは研究と重なるところがあったので、自分の強みを活かしたいという思いでより一層力が入りました。

そして、何とか計画をまとめ上げ、いよいよ経営層に提出しようとした時のことです。目標試算上の数カ所の指標の設定ミスが発覚し、それが計画全体に大きく影響を及ぼしてしまっていることが分かったのです。幸い上司の指摘で経営層に提出する前に修正することができましたが、ミスが判明した時は震え上がりました。詰めの甘さを悔やむ私に先輩は、「『松田が作ったものは信頼できる』と言われる存在になろう」と言葉をかけてくれました。この経験から、自分の仕事が会社の事業や多くの社員、その先にいるお客さまにまで影響をもたらすことを痛感しましたし、社会人としての責任の大きさを自覚する機会になりました。

その後、「三井のカーシェアーズ ※」の営業部に異動になった私は、自ら最前線に立ち、お客さまの土地をカーシェアリングサービスで活用する提案営業に取り組むことになりました。さまざまなお客さまから土地活用のご相談をいただく中で、お客さまのご年齢や家庭状況の変化によって、「車」に関する隠れたニーズが想像以上に多く存在していることを実感しています。ある時に出会ったご夫婦とのエピソードです。そのご夫婦は自宅近くの土地活用のご相談に来られましたが、詳しく現状をヒアリングしてみると、古くなった車の買い替えを検討されていることが分かりました。しかし、購入費用や免許の返納時期を考えると、今買い替えることは最善策でないと判断した私は、ご所有地を「三井のカーシェアーズ ※」のステーションとして当社が運営し、そこに配車された車を自家用車代わりに利用されてはどうかとご提案したのです。すると、所有地のきめ細やかな管理やサービスが受けられるうえに賃料収入が得られ、さらにそこに配車された車をご自身でも利用できることに大変ご満足いただき、無事ご契約にいたりました。その後は定期的な連絡以外にも、設備トラブルや、「三井のカーシェアーズ ※」の利用者からの問い合わせに対する対応などで、お付き合いが続きました。「どんなに小さなことでも、期待以上のレベルで対応してくれる三井さんに任せて本当によかった。これからもよろしくお願いします」とおっしゃっていただけた時は、パートナーとして認めてもらえた気がして、思わず感動したのを覚えています。「三井の社員として誇れる仕事がしたい」。そんな気持ちで、一人ひとりのお客さまと真摯に向き合っていきたいと思っています。

メンバーの役に立ちたい。
その一心で新たなことに挑戦

入社3年目で初めて営業の部署に異動した私は、上司や先輩、周りのメンバーからフォローしてもらうことが多かったのですが、ただ教えてもらうだけでなく、これまでの経験を活かして「自分にしかできないことで皆に貢献したい」と思っていました。

そこで挑戦したのが、営業活動を効率化するためのツール開発でした。「三井のカーシェアーズ ※」の営業は、提案活動の際に、エリアの特性や車種、近隣ステーションのカーシェアリングの利用状況など、非常に多くの情報を収集・分析しています。その分析に、メンバーの多くが手間と時間を要していたため、「この作業を効率化する仕組みを作れたら、皆の負担を減らせるのではないか?」と考えたのです。私は前部署で事業計画の策定に携わった際、さまざまなエクセル関数やマクロ構築について学んだので、その知見を活かせると思いました。営業の仕事に取り組む傍らでツールの開発を進め、最終的に完成させたのは、デジタル地図上に点在する「三井のカーシェアーズ ※」のステーションの利用状況や売上などの情報が表示されるツールです。これまでのように各自で調べなくても、そのツールを使えば広範囲に渡る情報を瞬時に得ることができます。早速チームにツールを共有したところ、「松田、これすごく便利だよ!本当に助かる!ありがとう!」と皆が称賛してくれました。完成するまでは正直大変でしたが、チームの皆が喜ぶ顔を見た時はそんな苦労も一瞬にして吹き飛びました。結果的に、新しいツールが導入されてからは社内での業務が効率化し、全員がお客さまと向き合う時間が増えたことで“サービスの質の向上”にも貢献することができました。前例はなくても、自ら役に立ちたいという思いでチャレンジして本当に良かったと思っています。

その後も、「松田、こんなツール作れないかな?」と社内で相談されることが多くなった私は、収益計算の自動化ツールなど、効率化に繋がるさまざまなツールを開発してきました。他の誰でもない、自分だからこそ役に立てる仕事ができるのは本当に嬉しいことです。自ら可能性を探せば、理系であることが強みになる場面は実は大いにあるということを実感し、ますます仕事へのモチベーションが上がっています。

※2024年2月20日に「careco」から「三井のカーシェアーズ」にリブランディングいたしました。

OPEN

MOTIVATION
GRAPH
モチベーショングラフ

1年目で
大きな仕事を任され、
葛藤しながら成長

SCHEDULE
1日のスケジュール

9:30 出社。メール確認
10:00 チームで各営業の進捗・予定を共有
11:00 外回り営業・実査準備
12:00 昼休憩後、営業先や実査エリアへ移動
15:00 会社に戻って外出の成果のまとめ
16:00 報告用資料の作成
17:00 実査報告会議
18:45 翌日の予定確認・準備
19:00 退社

PRIVATE
プライベートについて

「憧れの先輩」を目指して、
自己研鑽に励む

休みの日は、読書やインターネットで情報収集を行い、主に知識面の自己研鑽をして過ごします。営業は1日中歩きまわることが多いため、休日は体を休めたくなりますが、もっと体力をつけなければいけない、とも感じているので、今後は何かスポーツを始めようかなと思っています。と言うのも、私が目標としている教育担当の先輩は頭の回転が速く、かつ、行動力とバイタリティを兼ね揃えている方だからです。先輩は現在、別の部署に所属していますが、カーシェアリング事業部時代、新規エリアに一人で乗り込み、驚異的な結果を出して帰ってきた経験の持ち主です。私もいつか新しいマーケットに挑み、カーシェアリング事業の可能性を大きく広げるような仕事をしたいと思っています。

松田 健太郎
シェアリング事業本部
シェアビジネス営業部
営業グループ