私がつなぐもの。
それは、お客さまの
理想の暮らしへの想い

飯髙 愛
Ai Iidaka

  • 2015年度入社 理学部卒
  • リテール事業本部
  • 営業七部
  • 三井のリハウス 目黒センター
  • ※所属部署は取材当時
  • 2015

    三井のリハウス
    目黒センターに配属

  • 2016

    三井のリハウス
    自由が丘センターに異動

  • 2018

    三井のリハウス
    武蔵小山センターに異動

  • 2019

    三井のリハウス
    目黒センターに異動

「誰に一番喜んでもらいたい?」
その一言で見えた私の“根っこ”

「将来は、街に活気を与えたり、暮らしの基盤をつくる仕事に関わってみたい」。私が不動産の仕事に興味を持つようになったのは、慣れ親しんだ街の再開発を目の当たりにしたことがきっかけでした。高校、大学と毎日通学で利用していた沿線の街が再開発によってダイナミックに変化していく。その様子が印象的で、“将来は街づくりに関わってみたい”そんな想いから、就職活動を始めた頃はデベロッパーを強く志望していました。一方で、不動産業界をもっと知りたいと思った私は、流通から管理まで幅広い企業を見てまわりました。そして三井不動産リアルティの社員訪問をきっかけに、私が人生や就職で大事にしたい“根っこ”の部分に気付いたのです。


訪問した社員はそれまでに会った企業の方と違って、何でも話せてしまう雰囲気。私はデベロッパー志望であることを正直に打ち明けてしまったのですが、「街をつくる再開発は素敵な仕事だし、デベロッパーは意義のある仕事だよね」と応援してくれたのです。また「飯髙さんは人に喜んでもらうのが好きなんだね。街づくりを通じて誰に一番喜んでもらいたい?」と言われ、学生時代の生徒会の経験を思い出したのです。それは生徒会長としてメンバーをまとめるという立場はハードだったけれど、やり遂げたときに皆に感謝された経験。目の前の“人”のために動いて、喜んでもらうことが一番嬉しいことだと気づいたのです。

不動産仲介は、お客さまの日々の暮らしや人生を支える住まいを介して、目の前のお客さまに寄り添える、まさに私がやりたかった仕事。また、人生に真剣に悩む就活生という目の前の人にも誠実に向き合ってくれる三井不動産リアルティの社員と一緒に、私も不動産仲介の仕事を通じてお客さま一人ひとりの人生に向き合いたいと強く思い、入社を決めたのです。

「ご主人との思い出を残したい」
その想いにお応えする責任

入社2年目に在籍していた自由が丘センターで担当した案件は、今でも忘れられません。
高齢のご婦人のお客さまで、ご自宅を売却したいというご相談でした。物件は亡くなられたご主人がこだわって建てたお住まいで、今では手に入らない貴重な素材をふんだんに使用。お客さまは大変愛着をお持ちで、いつも「この家を気に入ってくださる方にお譲りしたい」とおっしゃっていました。とても素敵な物件でしたが、希望される売却価格が相場より高かったことに加え、駅から徒歩20分とやや遠く、建物も古いため、希望される価格で売却することは厳しい状況でした。

閑静な立地に興味を持たれたお客さまをご案内しても、「建物は古いから壊したい」そんな声を何度聞いたでしょうか。建物ごと購入したいという買主さまは現れず、1年が経ちました。売主さまも「やはり売れないのかしら…」と不安がられていて、私は申し訳ない気持ちでいっぱいでした。売れない理由を正直にお伝えして、建物を壊して土地だけ売却することをご提案すべきか、当時は毎日思い悩んでいましたが、そのたびに売主さまのお顔が浮かび、ご主人との思い出が詰まったこの家を残したいという想いが私の胸に迫ってきました。

ここであっさり諦めるわけにはいかない。そして、あともう一人、あともう一人、と買主さまを探していくうちに出会ったのが、「1年以上、夫婦で余生を暮らす住まいを探している」というお客さまでした。その方は、今後の人生を考えて、息子さまとお孫さまも集まれる、終の棲家の購入を考えていらっしゃるとのこと。その時、私はピンときました。この方なら、他にはない特別感のある建物を、きっとお気に召していただける。そう感じた私は、居ても立ってもいられず、すぐに物件をご案内。売主さまの想いに加えて、普段は奥さまと静かに過ごすことができ、息子さまご家族が集まれる十分な広さがあること。高齢者向けのバリアフリー対応のお住まいで安心して長く住めることなど、プロの眼から見たメリットもしっかりとお伝えしました。

すると、「どこにでもある家でなく、本当にこだわりを感じます」と感動されていました。ただ、「素晴らしい家ですが、予算を超えてしまいます…」とためらわれていました。心から気に入ってくださっているご様子で、ぜひこの方に住んでいただきたいと思った私は、最後のチャンスだと決断。不動産仲介営業のプロとして、売却価格を下げることをご提案すべきだと考え、売主さまのもとにお伺いしました。「この家にふさわしい買主さまがいらっしゃいましたが、価格で悩まれています」と正直にお伝えし、この買主さまを逃すと建物を維持管理するコストのご負担が大きくなってしまうことなど、リスクをはっきりお伝えし、今このタイミングでのご売却が最適であることをご提案しました。すると、売主さまは、「分かりました。この家を気に入っていただける方がいて、飯髙さんがそうおっしゃるのなら価格を下げてお譲りします」とご納得いただいたのです。

売主さまと買主さまが最初に面会された際には、「良い方にお譲りできて嬉しいです」、「こちらこそ、素晴らしいお家をお譲りいただいてありがとうございます」と、お互いに目に涙を浮かべながら深々と頭を下げられるお姿を見て、私も思わずもらい泣きしてしまいました。プロとして責任を持ち、この1年間、お客さまの想いをつなぐために最後まで諦めなくて良かった。お客さまに誠心誠意寄り添った先には必ず幸せな出会いがあることを実感し、プロとしての誇りを持てた瞬間でした。

ご決断できる準備をする、
上司の言葉で気づいた大切なこと

不動産売買は、お客さまが人生の次のステージに向かう転機にご相談いただくことが多く、売主さま、買主さまは大きな決断を迫られます。私はお客さまの人生の重大な場面に立ち会い、自分を頼っていただけるこの仕事を選んでよかったと実感しています。もちろん、不動産の売却や購入といった場面ではお客さまは慎重になり、とても悩まれます。今でこそ、お客さまのご決断に強い信念を持って寄り添っていますが、入社したての頃は、なかなか決断しきれないお客さまにどのように対応すればよいのか悩むことの連続でした。そんな私の姿を先輩や上司は見ていてくれて、アドバイスしてくれました。

「飯髙の真面目さは、強い武器だと思う。でも、その真面目さから提案手法にとらわれすぎているんじゃないかな?大切なのは提案の中身。お客さまが決断できる材料を準備することが大事なんだよ」そう上司に言われてハッとしました。条件的な情報を揃えた提案ではなく、なぜその条件がお客さまにとって良いのか、お客さまのお悩みを解消できる情報をご用意することが大切だと気づいたのです。

売却ならば、相場と担当物件を徹底的に調べて根拠ある適正価格を設定し、物件を維持し続ける管理コストや物件の価値が下がるリスクも明確にご提示する。購入ならば、現地に足を運び、お客さまの気持ちになって街を歩き、そこで暮らすイメージを自分の中でリアリティを持てるまで調べ尽くした上で情報をご提供するなど、プロとして自信を持てる材料を準備し、安心していただけるまでご説明する。だから、私は提案の準備に一番時間をかけています。

お客さまにより良い選択をしていただくために、ご提案は数回にわたるため、そのたびに時間をかけて準備をする大変さがあります。それでも、私のサポートでお客さまが大切な決断をし、人生を豊かにするきっかけとなれた時は何ものにも代え難い喜びがあります。お客さまに誠実に寄り添うという信条をこれからも貫き、私の仲介を通してお客さまを幸せにできる力をもっと高めていきたいと思っています。

OPEN

MOTIVATION
GRAPH
モチベーショングラフ

異動のたびに
揺れ動きつつ、
お客さまとの出会いで
奮起

SCHEDULE
1日のスケジュール

9:15 出社。スケジュール確認と上司への進捗報告
10:00 新規売却物件の情報収集。お客さまへの連絡やアポイント調整
12:00 昼休憩。ユニットメンバーとの情報共有や行動予定の確認
13:00 契約に向けての物件調査や週末に向けての物件下見で外出
16:30 帰社してデスクワーク。接客用資料の作成や戦略会議
19:00 退社

PRIVATE
プライベートについて

同期は意識を高めあう仲間
喜びも苦労も分かち合って成長したい

散歩が好きで、よくします。移動は時間があれば電車を使わずに30~40分歩くことも!そうすると道も覚えますし、散歩は趣味兼市場調査だったりします。映画を見たり、友人と食事したり、休みの日はたいてい外出しているので、「フットワークが軽いね」とよく言われます。同期とも食事をしながらお互いの仕事の相談や情報交換をし、仕事に活かすこともあります。成果の見えづらい地道な業務が続いた頃は、仕事に対して気持ちがしぼむ瞬間もありますが、そんな時は経験を積んで活躍している同期を見て、懸命に自分を奮い立たせています。良き友人であり、意識するライバルでもある同期たちとの関係は、これからも大切にしたいです。

飯髙 愛
リテール事業本部
営業十部
三井のリハウス 目黒センター

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