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リハウス
ストーリー
Vol.3

Rehouse Story(リハウスストーリー) Vol.3Rehouse Story(リハウスストーリー) Vol.3

Rehouse Story Vol.3

「あの友人の家のように、リノベーションできる家を探してください」というお客様は、私が以前に担当させていただいた方のご友人でした。「先日、夫婦で友人宅へ招かれましてね。私たちは夫婦二人でマンション暮らしなんですが、招かれた時に『やっぱり新築の一戸建てはいいなぁ』と話していたんです。そしたら友人宅は、中古住宅を新品同様にリノベーションしたっていうじゃないですか。予算を聞いてもう、私達もびっくりしました。だって古さのかけらもないのに、あのエリアであの低予算。それで、こちらでお世話になったと聞いたので、ぜひ同じようにお願いしたいと思ったんです!」あきらめかけていた一戸建ての夢が、叶えられるという期待の表れでしょうか。ご夫婦はどれだけ感動したかを熱く語ってくださいました。「ああいう大規模な改築を、今は『リノベーション』と言うんですね。気に入りました、リ・ノ・ベー・ション!」。

ご依頼後すぐに、私は物件探しを始めました。

しかし、さてどうしましょう。ご夫婦が希望されているエリアには、予算におさまる価格の中古住宅がありませんでした。共働きということもあり、「お互いの職場に近いエリアで」というのは必須条件です。二カ月、三カ月経っても、希望に沿った物件は出てきません。「これは、時間がかかりそうだな…」と、う〜〜〜んと唸りながら物件をチェックしていた時。同じエリアにある一件の土地に目が留まりました。「これは…ひょっとすると、条件にぴったりなんじゃないか?」。更地(さらち)の土地情報を見ながら、私はお客様の出された条件を思い返していました。「うん、これなら大丈夫だ!」 私はすぐに携帯電話を手に、お客様へお電話しました。「おすすめしたい物件が見つかりましたよ」。

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へ?新築ですか??

ご夫婦は最初、キョトンとされていました。「はい。立地はもちろんご希望のエリアで、しかも日当たりの良い角地です。ここでしたら、予定していたご予算で建てられます」。ご夫婦は、でも、と「…なんでそんなに安い土地なんですか?もしかして何か、イワク付きとか…」いぶかるご夫婦に私は笑って答えました。「ご心配にもなりますよね。安い理由は土地の面積。正直に言って、狭いのです。一般的に求められる広さの一戸建ては建てられませんから、場所に惹かれてこの土地を検討された方も、結局その広さで諦めてしまっていたそうです」。ですが…と私は続けました。「お客様は『現在住んでいるマンションくらいの広さがあれば良い』とおっしゃっていましたよね。二階建てで、そのくらいの広さの家でしたら十分に建てられるのです。ご希望の間取りも可能ですよ」。私が言い終わるか終わらないかといううちに、ご夫婦は「やったー!」と喜び始めました。「二人暮らしですから、もちろん広さは問題ありません。新築の一戸建てだなんて!うれしいです!」それから実際に土地を見に行くと、ますます気に入ったご様子。お二人はすぐに成約されました。設計はご夫婦と細かな部分まで打合せながら進め、希望通りの家が完成。「気に入りました!」と喜んでいただいたその家は、付近の新築一戸建ての相場よりも、500万~600万円も安く建てることができました。

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たしかに当初、「中古住宅をリノベーションしたい」と具体的な要望を出されていました。

が、得てしてお客様の本当の望みは、違う場合が多いのです。私は必ず、その奥の「なぜ、リノベーションをしたいのか」を考えます。本当は「このエリアで、予算内で、新築(同様)の家を建てたい」が、望みなのです。お客様もおおよその相場はご存知でしたから、このエリアで新築は無理だと最初から判断していただけなのです。本当の望みは、お客様ご自身も気づいていない場合があります。それを代わりに見つけるのは、私の大切な仕事です。
しばらくして、また別のお客様が訪れました。あの新築を建てられたお客様のご友人という方でした。「友人の家を建てた時のお話、聞きました。私の家探しもお願いします」。はい、どのようなご希望でしょうか?本当の望みは私が見つけますので、何でもお話しくださいね。

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